大丸鋼材株式会社

大型リング鍛造とは

鍛造(たんぞう)とは、読んで字の如く金属を鍛(きた)えて造る加工法です。古来より日本刀などで用いられてきたこの技術は、金属の塊であるスラブ材やビレット材などに大きな圧力をかけて組織を緻密にし、強度を高めながら同時に目的の形状へ成形します。この時、輪の形状に加工するのがリング鍛造です。なお、大丸鋼材株式会社では西日本最大級の最大外径4000mmの大型リング鍛造が可能です。

  • スラブ材やビレット材など

    スラブ材やビレット材など

  • 4000トン水圧プレスで加圧

    4000トン水圧プレスで加圧

  • リングに加工成形

    リングに加工成形

当社で対応可能な金属 取り扱い素材
もっと詳しい製造の流れ 製造工程

大型リング鍛造のメリット

弊社の大型リング鍛造には次のメリットがございます。

大型
西日本最大級のリング圧延機で、
最大外径4000mmの大型リング製造を誇ります。
※運搬の都合上、出荷可能な最大外径は3900mm
堅牢
高圧プレスで鍛造するため非常に高い強度を誇ります。熱処理歪みの影響が小さく、円周方向の機械的性質が強靱で寸法精度が非常に良いのが大きな特徴です。
実績
創業昭和31年の実績。複数の非破壊検査などを始め、安定した品質と出荷実績で数々のお取引先と末永いお付き合いをさせて頂いております。
安価
鍛造では目的の形状に成形されるため機械加工が最小限で済み、コストの低減に繋がります。例えば旋盤加工と比較すると、荒削りなども無く大幅なコストダウンが図れます。

大型リング鍛造で出来る事

弊社の大型リング鍛造はクレーンの旋回部や、発電所などで多用されるフランジ継手、工業用重機や船舶など、実に多方面で活躍しております。

  • クレーン

    クレーン

  • フランジ継手

    フランジ継手

  • 工業用重機

    工業用重機

  • 風力発電

    風力発電

  • 船舶

    船舶

  • 工業用重機

    工業用重機

製造工程

大丸鋼材株式会社の大型リング鍛造はあらゆるニーズにお応え出来る高信頼性鋼です。
大阪府柏原市にある工場では日々鍛錬しており、品質の向上に努めております。

下記の流れよりご覧になりたい項目をクリックしてご覧下さい。

  • 素材選定
  • 切断
  • 加熱
  • 加圧
  • 穿孔
  • 内径拡張
  • ローリング
  • 熱処理
  • 性能試験
  • 非破壊検査
  • 素材選定
  • 切断
  • 加熱
  • 加圧
  • 穿孔
  • 内径拡張
  • ローリング
  • 熱処理
  • 性能試験
  • 非破壊検査

※各工程の詳細は番号をクリックして頂くとご覧頂けます

倉庫より素材を選定

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倉庫より素材を選定

各製鋼メーカーより仕入れた鍛造素材は、あらゆる鋼種・鋼径があります。それぞれに管理番号を付与し、専用ヤードで保管しております。在庫はコンピュータ管理しており、倉庫の在庫状況は毎日更新されます。この為、お見積段階で既に材料を特定する事が可能です。

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  • 倉庫より素材を選定

素材を切断

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素材を切断

制作伝票により必要な重量に素材を切断いたします。

切断材を加熱

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切断材を加熱

切断材を1,200℃程度まで加熱して鍛造成形を容易にします。
加熱炉は全部で4台あり、最大加熱量は5トン、10トン、20トンの3種類があります。

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  • 切断材を加熱

4000トン水圧プレスで加圧

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4000トン水圧プレスで加圧

4,000トン水圧プレスによって素材を加圧します。同時に、この加圧により素材の塑性変形(そせいへんけい)が内部にまで及び組織が鍛圧され、強度が上がります。さらに、ディスク状の製品はこの段階から仕上げの形状まで成形していきます。(ディスク上製品(穴なし)の最大外径は2,600mmまで可能です。)

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  • 4000トン水圧プレスで加圧
  • 4000トン水圧プレスで加圧
  • 4000トン水圧プレスで加圧

4000トン水圧プレスで穿孔(せんこう)

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4000トン水圧プレスで穿孔(せんこう)

製品の中心に内径となる穴を打ち抜きます。この段階で初めてリングの原型が出来ます。

2000トン水圧プレスで内径拡張

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2000トン水圧プレスで内径拡張

プレスで開けた内径を次のローリングミルに掛ける前に拡径(かくけい)する工程です。軸を回しながら形を整えつつ、内径を広げて行きます。この作業をする事によって、ローリングミルに掛けた時リングがスムーズな回転をします。同時に、鍛錬比と組織の安定化が図れます。

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  • 2000トン水圧プレスで内径拡張
  • 2000トン水圧プレスで内径拡張

最大外径4000mmのローリングミル

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最大外径4000mmのローリングミル

弊社のリング鍛造における主工程です。各種大型フランジ・歯車リブ材・旋回輪環状品の専用機で外径最大4,000mm、高さ700mm、単重8,500kgのキャパシティを持つ大型機です。製品を回転させながら加圧、成形していきます。従来のフリー鍛造では成し得なかった真円度でリングを成形します。
※運搬の都合上、出荷可能な最大外径は3,900mm

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  • 最大外径4000mmのローリングミル
  • 最大外径4000mmのローリングミル

熱処理で組織を均一化

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熱処理で組織を均一化

鍛造後の製品を再加熱し、金属組織を均一化するための工程です。最大20トンまでの処理能力があります。

試験片による性質検査

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試験片による性質検査

出来上がった製品の一部を切り取って、各規格に応じた形状の試験片を加工します。作成した試験片を使用して機械的性質を検査いたします。主に引張試験・衝撃試験・硬度試験を行っております。
ミルシート(機械試験成績書)の発行まで対応可能です。
(各種JIS規格、ASTM規格、ASME規格 例:SF590A、SFVC2A)

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  • 試験片による性質検査
  • 試験片による性質検査

完成品を非破壊検査

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完成品を非破壊検査

出来上がった製品を加工後、非破壊検査にかけます。主に超音波探傷・浸透探傷・磁気探傷を中心に検査を行っております。それぞれレベル2保持者が在籍しており、製品はひとつひとつ正確に、かつ丁寧に各検査を実施いたします。

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  • 完成品を非破壊検査

大阪本社:06-6581-2851

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